海外営業とはどんな仕事をするのか、以前お伝えしました。
私が海外営業という職に就いたのは、28歳の時でした。
それまで、約5年間の間は国際業務や物流業務など、海外とは関わってはいるものの、事務的な仕事が中心でした。そのため、営業職としては未経験の状態で転職しました。
今日は、未経験から海外営業職に就いた経緯をお話しします。
なぜ海外営業に転職したのか
事務職より、営業職がやってみたくなった
それまでは海外とは関わっているとはいえ、事務的な業務が中心でした。
メールなどで日々、英語を使っているとは言え、人との関わりは間接的だなと感じていました。
また海外営業職に転ずる前に、商社のバイヤー(営業)のアシスタントをしていました。
忙しいバイヤーの代わりに、お客さんのところに訪問したり、営業的な仕事をすることが増える中、外で社外の人たちと仕事するのが面白いなと感じるようになりました。
そのため、営業をやってみたいと思うようになりました。
海外に日本の製品を売る仕事をしたかった
20代の頃、シンガポールで仕事をしていました。短期間の滞在でしたが、日本の製品に興味を持っている人によく出会いました。
また、当時でも吉野家などの日本の飲食業がすでに現地にあったり、日本の商品を売るショップがありました。現地の人に人気がある様子を目の当たりにしました。
この経験から、自分も日本の製品・サービスを海外に紹介・販売する仕事をしたいと強く思うようになり、海外営業をやってみたいと思うようになりました。
どうやって海外営業職についたか
私の場合
転職サイトの日本企業、主にメーカーの海外営業職の募集に応募しました。
海外営業未経験、しかも私の場合は、転職回数が多かったこともあり、面接まで行ったとしてもなかなか採用には至りませんでした。数か月は転職活動していたと記憶しています。
最終的には人材会社の紹介で、海外営業職に就くことができました。
転職した会社は、以前、物流業務に就いていた会社と、間接的に関りがある会社でした。
そのためか人材会社の担当者からは、経歴的に好かれそうと言われており、無事採用となりました。自分としては、どこでつながるか分からないなと思った出来事です。
やはり語学力・海外経験は有利です
なんだ、コネ?と思ったかもしれません。
・・・正確には、コネではないのですが、縁があったと思います。
もちろんこれまで海外業務(貿易)に携わっていたこと、英語出来そうなことも評価されたと思います。
海外営業に転職した後、同僚や部下の採用活動にも関わりましたが、未経験でも採用される方は、下記の要素をやはり持っていました。
- 語学力がある(英語・中国語・韓国語など相手国による)
- 海外経験がある(留学・仕事など)
- 何かしら海外と関わる業務についていた
あとは、本人のやる気・既存社員とうまくやっていけそうかなど、どの職種にも当てはまりますが、そういったこともあったりはします。
また、会社が最初から育てる気があるか、むしろ経験ある人に海外販売部門を立ち上げてほしいかなど、会社のステージによっても、求めるレベルは変わってきます。
海外営業についた後、どうだったか
未経験で海外営業職に就いた後、どうだったか・・・?
はい、苦労しました。
海外に製品を販売する際は、直接ユーザーに販売するより、代理店を通して販売することが多いです。私の営業相手は、海外代理店でした。
営業的なやり取りをするのは初めてだったので、慣れるまでには時間が一定程度かかりました。
出張・電話会議など英語を話す機会が格段に増えました。これまで自分は英語が話せると思っていましたが、ビジネスで使う英語は違う部分もありました。そのため転職後、ビジネス英語を新たに勉強し、実地で使いながら身につけていきました。
また、営業だと、製品の理解をすることが必須になります。
私の場合、商材が機械的な製品だったため、文系の身には、なかなか慣れるのに時間かかりました。
いや、最後まで慣れきることはできなかったかもしれません・・・
ただ、分からないところから始めたため、相手の代理店の人の分からなさも理解でき、トレーニングで分かりやすく伝えるように工夫することができました。
その点は、あまり苦労せずに分かってしまう人と比べると、意外といい部分ではないかと思ったりします。
またこれまでの貿易・物流の業務経験で、海外にモノを販売する流れを理解していたことも、プラスでした。
まとめ
未経験でも、海外営業は出来ます。
もちろん乗り越える壁はあります。
ただ、それまで何らかの海外に関連する仕事をしていれば、その経験が役立つことも多々ありますので、トライしてみてはいかがでしょうか?
未経験だが海外営業をやってみたい方の、参考になればと思います。
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