海外取引担当者が12月になったらやっておきたい3つのこと

輸出ビジネス

年末が近づくとそわそわしてくる

12月は特別な月ではないでしょうか?

1年の終わりに向け、仕事にプライベートに何かと忙しくなってくる時期です。

また、今年中にこれだけはやっておきたい、片付けておきたいと気持ちが焦る時期でもあります。

この気持ちは、年末年始休暇がある日本人にとっては特にあるあるな感情ではないでしょうか?

年末年始休みは日本だけ?

年末年始休みが日本独特な休みであることはご存じでしょうか?

これまで欧米・アジア諸国と取引してきましたが、年末年始に1週間程度の休暇がある国は日本だけでした。

1月1日はNew Year’s Dayとしてどの国も休みです。

シンガポールで働いていた時も、1月1日だけが休みでした。12月31日の紅白歌合戦を自宅で1時間遅れで視聴して年を越し、1月2日は普通に出勤していました。

これまで日本の年末年始休暇に慣れていたため、不思議な感覚だったことを覚えています。

12月になったらやっておきたい3つのこと

海外との取引をしている場合、日本と休暇の時期が違うことを注意しておく必要があります。

また国・地域によっても休暇時期は異なります。

主には次の3点について対応しましょう。

1.欧米諸国のクリスマス休暇を確認する

日本にとっては年末年始休暇が大切ですが、欧米諸国にとって大事なのはクリスマス休暇です。

クリスマス自体は12月25日ですが、それより前に欧米諸国の会社はクリスマス休暇を取り出します。

個人単位で休暇を取る場合もありますし、会社としても1週間など一定期間の休暇を取ります。

アメリカは早々11月末のサンクスギビングデー(感謝祭)の辺りから、休みモードの人たちが増えてきます。実際に休みを取る方もいます。

会社としての休暇期間は国・会社によりまちまちです。

欧米諸国の会社と取引している場合、取引先や担当者のクリスマス休暇がいつなのかを早めに確認しておきましょう。

会社によっては12月25日が休暇の終わりではなく、むしろ年末にかけて休暇としている会社があります。この場合、こちらの年末年始休暇の始まりよりも後に休暇が明ける場合もあります。

その場合、連絡が取れるのは年明けになります。取引先と長期間連絡が取れなくなる可能性もあります。事前に確認しておくようにしましょう。

また年賀状の代わりに、クリスマスカードを送るのも良いでしょう。

2.アジア諸国では旧正月時期を確認する

アジア諸国は、日本と同様クリスマス休暇がある国は少ないです。

12月25日だけは休みとなる国はありますが、前後は休暇ではなく普通に働いている会社がほとんどです。

1月1日の正月も日本同様、休日の国がほとんどですが、1月2日からは普通に働いています。

アジア諸国で気を付けたいのは、年明けの旧正月です。

旧暦の正月、旧正月が休暇時期の本番となる国は多いです。代表的なのは中国で1週間以上と長めの休暇になります。

それ以外の国でも、台湾、ベトナム(テト)、シンガポール、マレーシア、韓国などが旧正月休暇を取ります。中国ほど長期間の休みではない国が多いですが、事前に確認するなど確認しておきましょう。

クリスマスと異なり、旧正月は毎年時期が変わりますので、その点にも注意しましょう。

昔、ベトナムに1月に訪問した際、街ではクリスマスのデコレーションが普通にされていました。聞くところ、旧正月(テト)の飾りに変えるまではそのままクリスマスの飾りで行くのだそうです。

日本はクリスマスからお正月の間が短いので、あっという間に切り替わってしまいますが、こんな余韻も面白いかもしれないと思ったものです。

3.日本の会社の休暇もきちんと連絡する

自社の年末年始休暇がいつなのかも、海外の取引先には連絡しましょう。

日本のように年末年始休暇が長い国は少ないため、年末年始が休みであることを知らない人たちも沢山います。(ゴールデンウィーク休暇も同様に日本独自の休みです。)

メールで下記のように連絡します。

休業案内メール(例) ・・ 

年末年始休暇の案内

Title(メール題名):

Holiday announcement

Message(メール本文):

Dear our partner,

Thank you for your corporation always.
This is to announce you that we will close our office from December 29th to January 4th due to New Year holiday in Japan. We resume working on January 5th.

Thank you for your kind understanding.

Best regards,
xxxxxxxxx(人名)

連絡はあまり早く送ると、相手から忘れられる可能性があります。

休暇に入る1週間前くらいで十分ですが、クリスマス休暇がある取引先には相手の休みも考えた時期に送りましょう。

まとめ

年末は国内の仕事も忙しくなり、慌ただしい時期です。

翌年の仕事をスムーズに開始するためにも事前に休暇の確認や、連絡を取引先に行っておきましょう。

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