自社で海外の顧客に輸出・販売に対応したい場合、こういったきっかけがあるかと思います。
〇 これまで国内にしか販売先はなかったが、海外から問い合わせが来るようになり、販売をすることになった。
〇 これまでは、日本国内の商社経由で海外に製品を販売していた。今後は、自社でもノウハウを構築し、直接海外顧客に販売したい。
自社で海外販売体制を構築したい場合、どのような役割が必要でしょうか?
ここであげるのは、あくまで役割のため、複数の役割を1人が行うことも想定しています。
また海外取引に必要となる英語力が、それぞれの役割でどのくらい必要なのかの目安も入れています。
営業担当
海外の販売先の窓口となります。下記のようなことを業務として行います。
- 問い合わせ・要望への対応
- 製品情報の提供
- 見積書の提出
- クレーム対応
- 定期的な打ち合わせ
英語必要度 : ☆☆☆
貿易事務担当
輸出手配を主には行います。海外顧客とやり取りをすることもよくあります。
- 顧客からの注文書確認・社内手配
- 出荷書類の作成(インボイス・パッキングリスト)
- 運送会社への指示・連絡
- 顧客との納期連絡・調整
- 書類関係の保管
英語必要度 : ☆☆
マーケティング関連担当
自社の製品に興味を持ってもらうためのツールを用意します。
- 英語ホームページの準備
- 販促資料(カタログなど)の作成
- 動画などへの対応
英語必要度 : 場合による(翻訳など外注を使用する場合は、そこまで英語力は必要でない)
梱包・出荷担当
すでに国内での出荷もしていれば、同じ業務になりますが、海外用に少し変わる点も出てきます。
- 国内出荷用梱包より、厳重な梱包
- ケースマーク添付
- 国際輸送業者への荷物の受渡し
英語必要度 : -(必要ない)
経理担当
海外からの入金を確認したり、ドルで取引している場合は、
- 入金の確認
- 為替予約(決済通貨が外貨の場合)
- 銀行への輸出書類買取手配(決済方法がL/Cの場合)
英語必要度 : ☆
いかがでしたでしょうか?
様々な役割が必要なことがイメージできたのではないかと思います。
すでに自社でいる人材で対応できる場合もあれば、新たに採用する、育てることも必要かもしれません。また一部の業務は、一時的に外部の人材に委託しながら、徐々に社内で対応できる体制を構築していくというやり方もあります。
海外販売を自社で行うためのヒントになれば幸いです。
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