会社を辞める際に感じる、海外と日本の転職に対する考え方の違い

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海外の取引先を相手に仕事をしていると、取引先の誰かが辞めるというのは結構よくあることです。

ある日突然、辞める連絡来ます。

退職連絡は突然に。。Short noticeショートノーティスです。よくて辞める1週間前、前日・当日もあります。当日だと、時差の関係で、こちらが確認して、返信しようと思ったときには、もう向こうはいないこともあり。

定期的に連絡している人であれば、辞める連絡が来ますが、そうでもない場合、突然いなくなっていることも。メールが宛先不明で帰ってきて気づいたり、転送されて新しい担当者から連絡が来て知ることもあります。

よくやり取りしている人であれば、次どうするの?とか聞いたり、個人的な連絡先を交換することはありました。でも基本去る者追わずで、今後も頑張ってね~!と連絡して終わりな感じです。

すごくあっさりしています。

ミーティングなどの自己紹介で、どれくらいこの会社にいるかを知る機会もありましたが、1社に何十年もいる人に会うのは非常に稀でした。10年もいれば結構いるんだなぁと思うような感覚です。

日本だと、長年勤務していれば、年功序列で基本給料が年々上がり、退職金も増えていくという金銭面でのメリットが大きい会社が多いと思います。

海外でこのようなメリットがあるのか、詳しいことは分かりませんが、少なくとも長く勤務することが良しとされる価値観では仕事をしていないようには感じます。

また、辞めたからといっても、すぐ次の会社に行くのかと思いきや、長期の旅に出る人や、独立する人などいろんなパターンがあるようにも感じます。

キャリア
キャリアップのために転職する人ももちろん多いです。

私自身も、過去、何回か会社を辞め、転職をしてきました。

まだ、転職は今ほど普通ではなかった20年くらい前、辞めると告げると、周りからよく帰ってくる反応はネガティブでした。会社で何か嫌なことあったのか?なんでそんなすぐに辞めてしまうのか?というものが多かったです。

最近は、そういうことあまりなくなりました。それでも今年会社を辞めた際、コロナの影響による業績悪化で辞めざるを得なくなったと思っていた(勘違いしていた)人もいました。完全に自分の意志なんですけどね。。。

その一方、海外の取引先に同様の連絡をすると、あっさりとした反応が多かったです。

仲良かった人には、いろいろ聞かれたり、話したりもしますが、基本は今後も頑張ってね~と気楽な感じ。

日本でも、この気楽さが会社を辞めること、転職することにもっとあってもいいのになと思います。

転職も、今ではより一般的になってきたようにも思いますが、終身雇用への根強い価値観も残っています。なので辞めるにしても大義名分、こんなことをしたいから辞めるんですがないとダメみたいな空気があるように感じます。

退職届

もちろん、何か新しいことをしたいから、転職する、独立するっていうことはあると思います。

でも、必ずしもそうでなければいけないということはないと思います。

ブラック企業を辞めるのはもちろんですし、ちょっとリフレッシュに海外に(今は無理ですが・・・)とか、理由は何でもよいのではないかと。

お金の面だって、本人がどうにか出来るのであれば、他人がとやかく言うことではない。

VUCAの時代と言われる現代においては、何が正しいか、よいかは本当に分からなくなっています。

ちなみにVUCAとは不確実性が高く、将来の予測が困難である状況を指します。下記の言葉の集合体です。

  • Volatility : 変動制
  • Uncertainty :  不確実性
  • Complexity :  複雑性
  • Ambiguity :  曖昧性

この状況下においては、今までと同じようにしていれば大丈夫ではなくなったということだと思います。

決して会社を辞めること・転職することが解ではないし、ベストではないです。それよりは変化に対応できること、またその変化を必要以上に大きく捉えない方がいいのかなと思ったりします。

そういった意味で、海外の人たちの会社を辞めることへの気楽さが、今の時代にもよいのではないかと感じます。

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