「日本語ペラペラになるのに、何時間クラスを受ければいいのか?」
先日、日本語プライベートレッスンを受けたいという外国人と面談をしていた時に、こんな質問を受けました。
正直、返答に窮する質問で、ちょっと固まる自分。
少し考え、「本人次第です。どのくらい勉強する気があるかによるし、いる環境によっても変わる」と回答したのですが、何だかもやもやした感じが残る面談になりました。
相手は、日本にある程度の期間住んでいる割には、ほとんど、、、というか全く日本語が出来ない(自分で努力した気配が見えない)人でした。クラスさえ受ければ、簡単に話せるようになるのではと思っているような気がしたからではないかと今になっては思います。
その後、そんな目安なんてあるのかなと気になって調べてみると、アメリカの国家のデータで、言語習得目安・レベルランキングを見つけました。
英語ネイティブの人にとって、日本語はもっとも難しい外国語(Super-hard languages)に位置する言語らしく、88週間(2200時間)必要となっていました。2年近くということです。
ちなみに、一番やさしい言語だと、24週間(600時間~)になっていたので、かなり差があることが分かるデータでした。ドイツ語やスペイン語など似ている言語が相当するらしいです。
この結果はもちろん、英語ネイティブの人にとってなので、韓国語など、日本語に近い言語話者にとったら、かなり違う結果にはなると思います。
ただ、やはりそれなりに時間をかけないと、日本語が話せるようにならないという目安にはなるのかなと感じました。
英語を話せるようになるには?
この結果は、反対も同じと考えられるのではないかとも感じました。
日本語が、英語にとって反対に位置づけられている言葉としたのであれば、日本語ネイティブの人にとっては、英語は同じくらい習得に時間がかかる言語ではないかということを。
自分がどれくらい、これまで英語学習に時間をかけてきたのかも考えてみました。
中学・高校での勉強、英会話学校、語学留学、社会人になってからの仕事上必要に駆られての勉強など・・
途中ブランクはあったりするものの、足掛け30年くらいは勉強しているので、単純に考えれば、軽く必要時間は超えているだろうとは思います。
ただペラペラにはなっていない。でも、日常会話であれば問題なく出来るし、仕事でも大きな支障がなく対応できるまでにはなっていると認識しています。
これで完成!とは思っていないのですが、英語をコミュニケーションツールと考えた場合、ペラペラになる必要性は感じていないし、これくらいで十分かなと感じてもいます。
もちろん、ペラペラしゃべれる人すごいなーと思う気持ちは今でもありますが・・
彼が言っていた日本語ペラペラが、どの程度を意図していたのかは不明ですが、語学学習に終わりはないような気がします。(ちなみにSpeak Japanese Fluentlyと彼は言っていました。)
であれば、話せるようになることで何を叶えたいのかを認識しておくことが大事ではないかとも感じました。
それが分かれば、どれくらい学習にかける必要があるか、しなくてはいけないことを明確化していくことも出来ると感じるからです。
これは英語習得に限った話だけではないだろうけれど、そんなことを感じた面談でした。
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