貿易実務検定の資格は、貿易事務の仕事にどれくらい役に立つのか?

輸出ビジネス

英語を活用する仕事として、貿易事務があります。
貿易事務とは、メーカーや商社などで、モノの輸出・輸入に関わる事務をする仕事です。

会社によって業務内容・範囲は異なりますが、いわゆる貿易にまつわる書類作成(インボイス・パッキングリストなど)や、相手国の取引先とのやり取り、社内調整など、主に社内でする仕事です。

必要なスキルとしては英語力・PC操作能力・貿易実務の知識などがあげられます。

港
貿易事務は、世界の物流を支える仕事です

必要となる英語力のレベルは会社によってまちまちです。

書類作成だけであれば、貿易書類に使用する英語は、定型的な言葉が多いので、あまり高度な英語力は必要ありません。

一方、相手国の取引先と英語でコミュニケーションする頻度が多いなどの場合は、英語の読み書き能力が特に必要となってきます。

貿易実務に必要な知識レベルも、会社や業務内容で変わってきます。

現在、貿易に関する資格としては貿易実務検定試験と、通関士試験があります。


通関士試験は、国家資格になります。通関業務の免許を持つ会社、通関業務を行う会社で必要な知識・資格です。資格者を事業所ごとに置く必要があります。

一方、貿易事務により直結してくるのは、貿易実務検定試験です。
ただし、貿易事務をするために、必ずしも必要な資格ではありません。

そんな中で、貿易実務検定試験が、どれくらい貿易事務の仕事で役に立つのかを考えてみたいと思います。

貿易実務検定試験とは?

日本貿易実務検定協会が実施する試験になります。

平成10年から実施されているとのことなので、約20年以上の実績がある資格になります。

通関士試験が国家資格であるのに対し、本試験は民間の資格になります。
貿易実務に関する試験としては、一番メジャーな試験と言えるでしょう。

これまでは全国9会場で、年3回受けられますので、非常に受けやすい試験と言えます。

以前は、会場受験だけでしたが、コロナ禍の影響か、オンライン受験に変わっているようですね。となると、ますます受けやすくなりそうです。

この試験は、A級、B級、C級の3つのレベルに分かれています。

各級について: 級が上がるにつれて、合格率も下がってきます。


A級: 上級者向け。
下記B級と同じく3科目が受験科目

B級: 中堅者向け。C級と比較し、より業務が習熟した人向け。
貿易実務・貿易実務英語に、貿易マーケティングが加わる

C級: エントリーレベル。経験1~3年で定型的な業務が出来るくらいの人向け。
貿易実務と貿易実務英語の試験

 **一部、協会ホームページより引用

貿易事務の仕事にどれくらい役に立つのか?

貿易実務検定は、協会も対策の講座を開いていたり、テキストも販売しています。
経験がない人であっても、それらを活用することで、知識をつけていくことは可能です。

また、協会以外でも、JETROが定期的に貿易実務の勉強会や、オンラインラーニングの教材を出していますので、これらを利用することでも試験に備えることは出来ると考えます。

貿易実務オンライン講座
貿易実務を初心者が無理なく確実に習得できるオンライン講座です。 学習期間内は何度も受講可能! 基礎を学べるだけでなく、役立つノウハウや英文契約、中国向けに特化した各種コースも充実。

資格だけでは仕事はできないとも言います。貿易実務検定は貿易の全体的な流れを把握したり、通しで理解することが出来ることが可能です。日ごろ貿易業務を行っていれば、きちんと理解できているのかを把握するという意味で、利用できる試験ではないかと思います。

貿易実務検定試験は、A級~C級という、実務レベルによって級が上がっていくことを想定しています。最初からA級を取得するというよりは、貿易実務を積みながら、キャリアの折々で受けていくことで、自身のレベルを客観的に証明することに使えると思います。

貿易事務などの事務職は、営業職と違い、なかなか自分をアピールできる実績を作ったりすることが難しい職業だと思います。こういった場合、資格取得などは、社内にアピールできることにもなるのではないでしょうか?

キャリアアップの道筋のために

結論

貿易事務検定の資格は、業務上の知識を確実なものにしていくために使える資格だと思います。

ただし、あくまで経験をしている上でのことです。

転職の際などでは、貿易事務未経験でA級取得者(あまり、いないと思いますが・・)よりは、貿易事務経験者で資格未取得者の方が、経験が大事になってきますので、有利になってくるかと思います。

経験者が社内でのキャリアアップ・転職を目標にする際などには、資格を持っていることは、有利に働く面もあると思います。積極的に取得をしてもいいのではないでしょうか?

実地で経験していることが重要です。

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