うまい話しには注意しよう。輸出販売する際に起こった実例から。

輸出ビジネス
スポンサーリンク

輸出取引を始め、自社の英語のホームページを持っていると、海外から問い合わせが来ることがあります。

ホームページの問い合わせから来る連絡は、取引をしたいというよい連絡もありますが、売り込みだったりすることも多いです。

中国などからが多いですが、具体的な社名と共に、製品を買わないかというメールが来ます。

こういった売り込みは、興味がなければ対応しなければいいのですが、これ以外にも、謎のメールが来たりもします。

例えば・・・

  • 集団訴訟を起こすから、加盟し、勝訴すれば賠償金山分けされるよ
  • 寄付のお願い、でも寄付先が怪しい
  • 投資話

こういったものは明らかに、自分たちとは関係ないと思えるので無視しやすいです。でも、一見ビジネスに関係ありそうと思わせるようなメールも来ますので、注意が必要です。実例で紹介します。

過去にあった事例

ある会社から手紙で、業界紙に無料で会社情報と、製品紹介が可能ですよとの案内が会社に来た。サインして、返送すればOKとのこと。せっかく無料で紹介してもらえるのであればと、申し込んだ。

数か月後、会社に請求書が届く。覚えがないので、最初は無視していたが、海外から会社まで督促の電話が連日かかってくるようになった。

サインした書面をよーく読むと、目立たないところに小さく、一定期間終了後は有料で支払いが発生すると書いてあった。

この経験をしたのは、自身が転職して入社したばかりくらいの会社で起きた出来事でした。

最近は減りましたが、メールではなく手紙で来たパターンでした。

前任者が書面をよく読まずに、上司のサインをもらって返送していたものでした。上司も英語があまり理解できない人だったので、前任者に言われるままサインをしたらしく、そんな目立たないところに書いてある、有料条件の文面のことは当然認識していませんでした。

すでに前任者も退職しており、サインした上司も頼りにならない。。。

結局、社内で相談し、先方と交渉して1回分の費用を支払うことで、契約を解除。今後は2度と請求しないということにしてもらい、お金を支払いました。数百ドルだったと思います。

この手紙を送ってきた会社は、他の会社にも同じようなことをしているようでした。日本以外の国でも同様の被害にあった会社も聞きました。決して日本人だけが騙されるような構図でもなく、なかなか巧妙な手口でした。

掲載してもらった媒体も、イエローぺージ(店舗や企業の業種別の電話帳)のようなものでした。知名度が少ない会社にとっては、あまり意味がなく、結局そこからビジネスが発生することもありませんでした。

イエローページ
最近は紙の媒体は減りました

当時は、展示会などにも出展しており、新たな海外取引先を求め活動していた時期ですので、一見魅力的に感じたのですが、やはりきちんと内容を確認すべきでした。

最初から有料になるというのを理解した上で、それでも納得してというのであれば話は別ですが、無料で載せてもらえる!と勘違いしたことが誤りでした。

これがきっかけになり、気を付けるようになったという意味では勉強代にはなったかもしれません。

英語のホームページがなくても、海外の展示会に行き、名刺を渡していたりすると、売り込みのメールが増えたりするということはあります。どういう経路か分かりませんが、メールアドレス情報が他に漏れているようです。

一見、自分たちにお得そうに見える連絡が届いた場合も、内容をよく確認し、対応していただければと思います。最初は疑ってかかるくらいがよいかもしれません。

初めて輸出取引をすることになった方へ
初めて輸出取引をするようになったが、どのように進めていけばいいのか分からない。どんなことに気を付ければいいのか? そんな方へ、輸出取引を行うために必要なステップについて分かるハンドブックを提供しています。
輸出ビジネス
スポンサーリンク
水坪めぐみをフォローする
エムフロンティア 海外進出のための業務支援・コンサルティングサービス

コメント