海外向けに製品カタログを作る際に気を付けたい単位の話

輸出ビジネス
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海外に旅行すると、通貨が違うだけではなく、単位が国によって日本とは違うことに気づきます。

アメリカは、ほとんどの単位が日本で使うのとは別なのではないでしょうか。仕事ではなく、旅行したり、暮らしていく上でも結構いろいろ気になるところです。例えばこんな感じです。

温度の単位(摂氏と華氏):
アメリカ旅行中、宿泊しているホテルのエアコンの室温表記が摂氏(℃)ではなく、華氏(℉)なので、今何度なのか、何度に設定すればいいのか、よく分からない。

こういうタイプだと分かりやすいんですが。

重さの単位(キロとパウンド):
体重計の表記がキロ(KG)ではなくパウンド(Pound)。太りやすい留学中、体重を気にして測っていましたが、パウンド表記なので変換するのが面倒だと思っていた。

大体半分だけど、正確ではない・・・

換算表はネットで調べればいくらでも出てくるのですが、やはり自分が使い慣れた単位で見た方が、どれくらいなのかが体感的に分かります。変換作業は面倒くさいです。

これは海外で製品を販売する際にも注意しておきたいことの1つです。

カタログや仕様書に製品情報を載せる場合も、数字で表す仕様部分は、相手が分かる単位で載せる(または併記する)のが親切です。

その方が、相手も見た瞬間に分かりやすいです。またその国の競合品・同等品は、その国に合った単位で表記されているはずなので、比較してもらいやすくもなります。

いちいち変換しなくてはいけない場合、相手にひと手間かけてしまうことにもなります。

このようなところがメジャーな単位ではないでしょうか?

  1. 長さ・距離・・製品のサイズなど
  2. 重さ・・製品重量など
  3. 温度・・使用温度・保管温度など

業界によっては、特定の単位をよく使うことがあると思います。過去に働いていた真空業界では、圧力がまさにそれでした。

日本だとPa(パスカル、天気予報で聞く単位)でしたが、アメリカ向けだとTorr(トール)、ヨーロッパ向けだとmbar(ミリバール)を使っていたので、相手によって資料に表記する単位を変更していました。

業界・製品によってよく使う単位があるかと思いますので、その単位が、相手の国が日本と同じものを使っているのかを、調べておきたいところです。

正直、1種類になれば楽なのになと思いますが、歴史的な背景が関連しているため、なかなかそうはならないでしょう。また自分たちが使っていた単位が変わるのは、お互い抵抗があると思うので難しいだろうなと感じます。

参考になれば幸いです。

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