最終形が出てくる前に、世に出す挑戦を。プロセスエコノミーを読んで

海外につながるおススメ本

先日、尾原和啓さんの『プロセスエコノミー』を読みました。

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる (幻冬舎単行本) | 尾原和啓 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
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個人で仕事をしていく人に向けた本だと感じましたが、製品を販売する場合にも興味深い本だと感じました。

本の概略内容

役に立つより意味があることが大切になってきている

これまでは、品質が良く、役に立つものが選ばれる時代でした。今後グローバル化が進む中では、国境を越えた競争がますます激しくなり、品質に要求されるレベルはより高くなってきます。そしてそれを実現するためには、当然お金や人材が必要になってきます。

グローバル企業ならともかく、中小企業には非常に厳しい状況になることが予想されます。

その一方で、新たに意味があるものへの消費が広がると言うのが、この本で話されていることです。それがプロセスエコノミーです。

プロセスエコノミーとは?

プロセスエコノミーで重要になるのがコミュニティです。

コミュニティの中でプロセスを消費者と共有し、その意義を伝えていきます。これまでは、家族・ご近所・会社がコミュニティの代表でしたが、昨今は、それらのコミュニティは希薄化しています。その一方、人は何かに所属したいという欲求を変わらず持っています。

そのため消費活動に、自分の所属欲求を満たすものを求めるようになっています。自分のアイデンティティを商品やブランドに求めています。

プロセスエコノミーでは、プロセスを開示し、コミュニティ内で共有していきます。
消費者も巻き込んで、一緒に進んでいきます。

機能的価値から、感情価値の時代へ

かつては、痛みを解決する、不足しているものを補うものに価値がありました。いわゆる機能的価値に訴える製品です。


一方、これだけ世の中に製品があふれ、情報もあふれている満たされた時代において、なかなか機能的価値を訴求するだけでは、売れなくなっています。

感情に訴える、感情的価値がある製品が求められていると言われてます。

感情的価値とは、消費者も一緒に参加して、所属感を味わってもらうような感情を持ってもらったりすることです。

これは、あえて未完成の状態をオープンにして、消費者から情報をもらったりといった、相互のコミュニケーションを行います。これにより、消費者にも参加意識を持ってもらい、所属感を味わってもらいます。

また、ちょっとした失敗も見せていくことで、より消費者に親しみを持ってもらえることも含んでいます。

プロセスエコノミーを実施するにはWhyが必要

消費者参加型を実践するには、Whyを公開することが必要です。

Whyとは、自分がなぜそれをやるのかの哲学、こだわりのことです。このWhyで共感を作り出します。

ちなみにWhyの他には、What=何をするのか?、How=どうやってするのか?があります。

Whyを心だとすれば、Whatは体、Howは技です。
What、Howだけでは、他と差別化をすることは難しいですが、Whyを語ることで、他とは違うということを示せます。

過去にサイモン・シネックさんが、Whyから始めよというプレゼンをTED Talkで行い有名になりました。これからの時代は、このWhyが重要なんだろうなということを感じさせます。

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海外に製品を販売する上での、プロセスエコノミー

日本製品を海外に販売する上での、プロセスエコノミーを考えてみました。

日本製品は本当に品質が高い

今まで海外営業として、日本製品を海外に販売する仕事をしてきました。その中で思うことは、日本製品は本当に品質が高いです。

そして、何か悪い部分があった時、改良しようとする姿勢が本当に真摯です。

海外から輸入する仕事もしていたので、余計にそう思います。

これは、誇れる部分だと思います。

完璧主義による弊害も

その一方で、完全になるまでは絶対世の中には出さないとするのも、日本製品ではないかと思います。

海外メーカーだと、とりあえず、ある程度準備出来た段階でリリースしてしまい、何かあったら修正していくというところも多いです。

不具合を出さないようにするという姿勢は、日本製品の評価を高める上では評価に値します。でも完璧をリリースする前に、海外メーカーのまぁまぁの製品が出てしまった場合どうなるでしょうか?

市場を先に取られてしまい、タイミングを逃してしまうといったこともあるのではないかと感じます。

そこまでの品質は、そもそも要求されていないかも

もちろん、品質を追求しきれれば、先ほど説明したグローバル市場における、圧倒的な品質・役に立つ製品になるかもしれません。ただし、それにはそれなりの投資が必要となってきます。

一方、そこまでの品質が求められているかという話もそもそもあります。品質・機能を追い求めるが故に陥ったのが、いわゆる日本製品のガラパゴス化だったりもしますよね。

まぁまぁの品質・コストの製品でも、作っている人たちの思いが伝わることの方が、今後、大切になってくるのかもしれません。機能面などばかり訴えるのではなく、日本ならではのこだわりだったり感情面的なところですね。

そういった面で、プロセスエコノミーは今後必要になってくる考え方ではないかと思いました。

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